現在住んでいるコミュニティのオフィスのマネージャーが替わって1ヶ月半ほど経ちました。
マネージャーがたった1人替わったくらいで、こんなにストレスが増えるとは…。
つくづくアメリカの個人裁量の大きさを身にしみて感じます。
【新しいマネージャーのこんな所がいやだ】
・メンテナンスの優先度について
この1ヶ月半でメンテナンスをお願いしたのは、「火災報知器の誤作動」「浄水器のフィルター交換」「電球交換」でした。
さすがに、火災報知器の誤作動はなんとか当日中に来てくれました。それでも、夕方やっとです。誤作動の原因は、「電池切れ」なので、電池を交換するまで鳴る可能性があります。娘を昼寝させている時なども、いつ誤作動するか…とヒヤヒヤしながら過ごしていました。
浄水器のフィルターと電球交換は、依頼してからなんと3週間後!!
通常はwebで依頼を出すのですが、システムトラブルかな?と思って、メールを送ったり、電話をしたりして確認してみました。しかし、毎回返ってくる答えは、「今日はメンテナンス担当が休みだ」「明日朝一番に行かせる」などなど。のらりくらり。
しびれを切らして、オフィスに出向き、「自分で交換するから、浄水器のフィルターと電球をもらえないか?」と言ってみたら、
「渡すことはできない。それはあなたがやるべきことではない。メンテナンス担当が1人しかいないのは知ってるでしょ?ここには100何軒の家があるんだ。今はエアコンが4台も壊れている。」と逆に私が叱られているような感じになりました…。
ならば、メールとか電話の時にすぐに来れない事情を説明してよ!って思いました。
数軒隣の家で見ましたが、エアコンの修理をしているのは外部業者で、メンテナンスの人は立ち会っているだけでしたけれど…。
電球は寝室の電気スタンドを持ってきて我慢できるとして、浄水器は困るなぁ…と思って、
「浄水器だけでもできる限り早く…」と言ったら、「ああ、赤ランプがついてから3週間は大丈夫だよ!」って。本当に?なぜ、それを早く伝えてくれない??
夏休み中でメンテナンス担当についているインターンの学生がいたのだから、その子にやらせればいいのに!とオフィスのソファでくつろいでいる学生を見て思いました…。
日本だったらどうでしょう?電球交換、浄水器フィルター交換のような小さな仕事だったら、ちょっとした隙間時間に対応してくれないでしょうか??クレーマーのように何度も言ってくる人、早く片付けちゃおうと思わないでしょうか?
前のマネージャーの時は、忙しい時期はシニアのパートタイマーを雇っていて、簡単な作業ならやってくれていました。また、メンテナンス担当が来られない時は、自分が家に出向いて、状況などを見てくれていました。
・家賃の支払い方について
家賃は夫の会社がチェックを発行して支払っているのですが、「借主とチェック発行者の名前が違う」とメールで文句を言ってきました。
「私はこのチェックがあなたのものだという確証がありません。支払いが行われないと延滞金が発生することになります。」と。
夫と二人で呆れ顔でした。「うちの家賃分でわかってるじゃないか…」
今まで約2年近く全く問題なかったし、同じ不動産会社が経営している他のアパートでも同じように払っているそうです。
管理台帳がどんなものになっているかわからないけれど、「家賃の支払いは○○会社」って備忘を書いておけば済むだけじゃない…。逆に前のマネージャーはどうしてたの?と思いました。
他にも駐在や研究留学などで入っている外国人が結構いるので、みんなに言ってるのかなー、ご苦労様です…と思ってしまいました。
・大切にする人の順番
ある日、住人に対する一斉メールで、「メンテナンス担当の電話番号を個人的に聞き出し、用事を言いつけている人がいる。彼はいつも忙しく疲れきっている。メンテナンスが必要なときは居住者用のポータルサイトか電話で依頼するように。」と注意が来ました。
メンテナンス担当のおじさんは仕事の出来不出来は置いといて、愛想が良く、住人とよく立ち話とかしているのを見かけます。
それで、個人的に仲良くなって連絡先交換したりするんでしょうね。
ポータルサイトはマネージャーが管理しているのでしょうが、うちと同じくメンテナンスが遅くてしびれを切らした人が直接依頼するのではないでしょうか?
それでメンテナンス担当が忙しくなって疲れているようならば、責めるべきは住人ではなく、自分の管理能力(仕事の指示を出す順番、パートタイマーの雇用)だと思うのです…。
【ストレスを減らすための私達の行動】
何度も苦手な電話をかけたり、暑い中オフィスまで娘と一緒に行ったり…ほとほと疲れました。
「私が英語が下手すぎて舐められてるのかも!」と、夫にも協力してもらって、電話やメールをしてもらいましたが、その度にあれやこれやと言い訳をする態度に夫もうんざりしていました。
また、あまり関係がこじれて、次回の家賃交渉の時に不利な家賃を提示されるのもな…と考えました。アメリカでは、家の貸主の方が立場が強いのです。
私が住んでいる町は、最近家賃の上昇率が高いようなのです。
そこで、夫が取った行動は、デカい脚立を買う。自分で電球交換、電池交換をしてしまおう!ということでした。
(入居当初、「自分でやらないで!」とマネージャーに言われていたから、忠実に守っていたけれど、マネージャーも替わったことだし、待っててイライラするくらいなら…)
脚立代、頻繁に切れる電球、電池代は損するけれど、これで少しは気持ちが楽になるはずです。
(電球や電池は、日本と比べるとかなり高いです…。2ヶ月くらいで切れる電球が1個$8とか。今時、電球が2ヶ月で切れるなんておかしいから、配線とかをチェックしてといつも書いているのに、動いてもらえません…。)
でも、自分たちが手間もお金もかけて問題解決をしているということに納得がいかないので、ちょっとした仕返しを…。
今の家に住み始めて2年近く経つのに、未だに前の住人の荷物や手紙が届くのです。
手紙なら「MOVING」と書いて「outgoing mail」というボックスに入れておけばいいのですが、荷物は自分でUSPSやらUPSに持って行っていました。
けれど、今回は、マネージャーに押し付けました!「自分で持って行って。」らしいことを言っていたのですが、
「前のマネージャーはやってくれた」と嘘を言いました…。
いいじゃない、これくらい。。。
【生産性の高さはサービスを受ける人に支えられている】
アメリカは日本に比べて生産性が高いと言われていますけれど、
それは、サービスを受ける側(消費者)に負担してもらっているからです。
日本だったらマンションに不具合があり、管理会社に電話すれば、すぐに対応してもらえます。少なくとも、いつ対応してもらえるか約束し、それは守られます。
アメリカは上述の通りです。約束が守られません。
買い物でもそうです。
牛乳を買って、買ったばかりで賞味期限内なのに(温度管理が悪かったのか)ヨーグルトみたいになっていた場合、また店に戻ってお金を返してもらうか、商品を取り替えるか、泣き寝入りします。品質管理をお客さんに丸投げです。
輸送中にそうなったのか、店でそうなったのか…誰も気に留めません。店のせいと思っていないから、店員さんも謝りません。
(他にもクッキーが湿気っているとか、プラスチックにひびが入っているとか。)
そんなやり方で生産性が高い国と日本を比べて、「日本は生産性が低い(=仕事の能力が低い、ダラダラやっている、というように聞こえる)」というのは、ちょっとかわいそうな気がします。
日本のやり方だって、「やりすぎ」と「非効率」とか挙げだしたら色々ありますし、これからは変わっていくのかもしれませんが、
少なくとも、「相手(受け取り手)のことを考えて仕事をする」というのは、大事にしてほしいなーと思うのです。
最後、まとまらなくなってしまいましたが、
アメリカ生活、慣れたと思ってきた頃にこういうことが重なって、穏やかになっていた気持ちがザワザワ〜っとなります。
怒ったり、比べたり、考えたりするのをやめたら負けだと思っています。
あとこれを何回繰り返せば、吐き出さなくても、自分の中で鎮められるようになるのでしょう。
追記→メンテナンス担当のおじさんに来てもらった時に「自分で電球交換するから、予備をちょうだい」と言ったら、予備をくれました。
(もう、忙しすぎて、「自分で交換するな」ルールは黙認なんでしょうね。)
電球代浮きました。(というか、もともと払わなくていいお金だし!)